ブランドタグ(織ネーム)をどこにつけるかは大事なポイントです
前回は、ブランドタグ(織ネーム)を使う際の加工についてお話ししました
その際、
糸がほつれないことが大前提だ、と書きました
ブランドタグ(織ネーム)は織物なので糸がほつれる可能性があります
しかしそれでは、
ブランドタグ(織ネーム)としての完成度も下がりますし、
お使いいただく場合の安全性にも問題が生じます
当たり前のことですが、そのために様々な工夫と色々な手法を用いています
今回は、ブランドタグ(織ネーム)がどんなところについているのか
そして、どのようにつけられているのかをもう少し詳しくみていきます
製品のどの場所に、どのようにつけるかによっても、
製品のイメージをより印象的に仕上げることができるのが
ブランドタグ(織ネーム)の特徴のひとつです
話題はさすがにマニアックになってきましたが・・・
四方を縫い付ける方法_その1
まず、
◆切りっぱなし(ストレートカット)や両端折り曲げ(エンドフォールド)
これらは、洋服の襟についているネームをイメージするとわかりやすいかなと思います
これらは、ネームの両端、もしくは四方を縫い付けています
この方法では、確実に目につくところにはっきりと内容を
アピールするのに効果的です


四方を縫い付ける方法_その2
◆ブック折
ブック折とは、言葉の通り本のカバーのように両端を折ったうえで、
半分に折り込んだ形です
これは、ネームを袖口や上着のポケットなどに挟み込んで縫い付ける際
の加工となります
この方法は、万が一反対の面が見えても裏地が見えないため、
衣類の装飾としての効果もあり、ワンポイントのおしゃれとしても活用されます
一片のみを縫い付ける方法
◆センター折
センター折は言葉の通り、ブランドタグ(織ネーム)を半分に折ったものです
これは、折った部分を生地に挟み込んで縫い付ける加工です
よく、小物などの端の部分に、ネームが出ているのを
見かけたことがある方もいらっしゃると思います
この方法は、衣類だけでなく小物などにも利用されており、
ネーム自体の存在感を強く打ち出すのに効果的です

吊り下げて縫い付ける方法
◆マイター加工
こちらには、マイターの意味の説明が少し必要です
マイターとは木工作業における接合方法の1つ「留め継ぎ」の英単語です
具体的には、木工を45度にカットして合わせるわけですが、
ネームでは、この45度カットを折り曲げに加工して使用します
この方法は、以前ほど多くは活用されていませんが、洋服の襟元に多くあります
四隅を縫い付けることがないので、生地のやわらかい衣類に用いる場合や、縫い付けた部分が、表に反映されないように工夫されています

最後に
織ネームは、製品を確実に印象付けるための大きなサポートになりますし
それ自体がおしゃれなワンポイントにもなっていますので
ぜひご活用ください
また、どうぞお気軽にお問い合わせください